相続税の納税猶予

相続税の納税は、相続が起きた直後や、申告が終わった直後などにやる必要は、無理にありません。
ある程度の猶予期間が設けられており、この期間内に納税すればOKとなります。
この期間内のいつ納税をしても、税額は変わりありません。
猶予をかなり残して納税しても、期限最終日に納税しても、結果は同じです。

ですから、この猶予期間は有効に使ってしっかり準備をしつつ、それが終わったら速やかに納税するのがポイントになります。
まずこの期間ですが、相続の開始があった翌日より10ヶ月となります。
相続が起きてから半年以上は猶予がありますから、納税に向けて準備を進めていきましょう。
特に納税に関して準備が必要ない人は、納税できる段階となったらすぐに納税するといいです。
実際の実例を見ても、納税に支障がない人は、納税ができるようになったら、すぐに納税を終わらせているケースが多いですね。

ただ、申告は終わったものの、すぐの納税が難しい人は、この猶予期間をしっかり使って準備するといいです。
たとえばある実例では、親が所有していた不動産を2件引き継いだ相続人が、それにかかる相続税を現金で用意できなかったため、相続した不動産のうちの1件を売却しています。

不動産の売却はリサイクルショップへ持ち込むといった簡単なものにはなりませんから、売却の希望を出してから、実際に売れるまでに3か月かかっています。
その結果、納税用のお金が作れたのは相続税の納税猶予の最終月までずれ込んだのですが、なんとか現金を用意できたため、その直後に金融機関の窓口で納税の手続きをし、支払い完了となりました。

このような事例もあり、猶予期間をどのように使うかは、各相続人、各ケースによって違いがあります。
すぐの納税が難しい人は、この猶予期間をしっかり使って、納税用のお金を用意するといいです。
ただ、この期間内に支払が必要なのは間違いありませんし、あとで予想外のトラブルが起きる可能性はありますから、そのような事態に備えるためにも、納税の準備が終わったらすぐに納税をするのがおすすめです。